ズバリ!消費者金融とクレジットカードでお金を借りるデメリット
カードローンという形でお金を借りる場合、借りる先で大きく分けると3つの方法があります。まず銀行、そして消費者金融、それからクレジットカードです。この3つは、いずれもカードを使ってATMでお金を借りるということや、限度額までならば自由に借入ができること、またその返済方式についてなど、使い方に多くの共通点があります。実際に利用する側から見ると、少なくともキャッシング機能の面では殆ど変わりがないと言ってもいいくらいでしょう。
しかし、このうちの2つ、消費者金融とクレジットカードは、そのキャッシング面については、貸金業法という同じ法律の制限を受けるという点では、共通しているのです。そして3つのうち銀行だけは、銀行法という別の法律の下で営業しています。つまり法律という面から見ると、銀行だけはこの3つの中では明らかに性質が異なっているんですね。
貸金業法の下にあるということは、総量規制の制限を受けるということでもあります。つまり、その人の年収の三分の一を越える借入はできないということになるのです。また、年収が前提となっている以上、その人個人に収入がないと、お金を借りることができません。これもまた、貸金業法という法律の故なのです。消費者金融とクレジットカードのキャッシング枠でお金を借りる場合、必ずこの点が制限となってくるのです。
つまり、同じようなカードローンであっても、銀行に比べて消費者金融とクレジットカードが利用者にとって不利になるとすれば、年収の三分の一以上の借入ができないという点、そして本人に収入がないとお金を借りることができないという点、この2点が大きなデメリットだと言えるでしょう。
総量規制である年収の三分の一以上の借入が不可という点は、しかしながらデメリットとは言い切れない所もあります。というのも、もしもこれ以上の金額を借りることができたとしても、返済不能で困ることになるのは、目に見えているからなのです。それが分かっていてお金を貸していた時代があったことを考えれば、今のように自動的に縛りがある方が、むしろ利用者にとっては親切だと言えるかもしれません。
同様に、収入のない専業主婦や年金生活者も、年収のある人に比べれば返済能力は低いと考えられます。そのような人にお金を貸すことが、必ずしもいい結果になるとは限らない場合もあるでしょう。その点では、これもまたデメリットとは言い切れないかもしれません。しかしながら、このように一般の業者では借りれない人達が、借金をせずに踏みとどまってくれるのならば問題はないのですが、一方でヤミ金に流れてしまう人も一定数出てきますので、必ずしもいい結果ばかりとは限らないのです。
一方で、消費者金融やクレジットカードで借入ができない人達が、銀行のカードローンで借りれる場合もあるのです。もちろん、条件が悪過ぎてどちらの審査にも通らない場合もありますが、年収の点でひっかかってしまうような人が、銀行のカードローン審査ならば通る場合もあるんですよ。つまり、消費者金融とクレジットカードのデメリットを、銀行がカバーしていることになりますね。法律の違いによって、このような棲み分けがあるという点は、利用者も覚えておくと何かと便利かもしれませんよ。